内燃機関の高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁
专利摘要:
本発明は、内燃機関(2)の高圧燃料アキュムレータ(7)における圧力を調整するための調圧弁(9)、特にコモンレール噴射系の高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁(9)であって、調圧弁(9)が高圧燃料アキュムレータ(7)と接続可能であり、かつ弁ピストン(17)を有しており、該弁ピストン(17)が、高圧燃料アキュムレータ(7)における圧力に抗して、ばね(18)のばね力によって閉鎖位置に負荷されており、制御可能な第1の磁石装置(19)が設けられていて、該第1の磁石装置(19)の力が、前記ばね力に抗して弁ピストン(17)に対して作用する形式のものに関する。このような形式の調圧弁において本発明の構成では、第2の磁石装置(20)が設けられていて、該第2の磁石装置(20)の力が、前記ばね力を助成する方向で作用する。 公开号:JP2011506839A 申请号:JP2010538531 申请日:2008-11-24 公开日:2011-03-03 发明作者:ロート ブリギッテ 申请人:ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh; IPC主号:F02M63-00
专利说明:
[0001] 本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の調圧弁、すなわち内燃機関の高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁、特にコモンレール噴射系の高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁であって、調圧弁が高圧燃料アキュムレータと接続可能であり、かつ弁ピストンを有しており、該弁ピストンが、高圧燃料アキュムレータにおける圧力に抗して、ばねのばね力によって閉鎖位置に負荷されており、制御可能な第1の磁石装置が設けられていて、該第1の磁石装置の力が、前記ばね力に抗して弁ピストンに対して作用する形式のものに関する。] [0002] 本発明はまた、請求項10の上位概念部に記載された形式の燃料系、すなわち内燃機関の燃料系、特にコモンレール噴射系の燃料系であって、高圧燃料アキュムレータが設けられていて、該高圧燃料アキュムレータから燃料が燃料タンクに流出制御もしくは戻し制御可能である形式のものに関する。] [0003] 従来の技術 DE102005052636A1に基づいて公知の燃料系は、燃料タンクから燃料を搬送するフィードポンプを有している。フィードポンプから燃料は、調量ユニットとも呼ばれる調節装置を介して高圧ポンプに達し、この高圧ポンプは燃料を圧縮して、高圧燃料アキュムレータ(いわゆるレール)に供給する。高圧燃料アキュムレータには複数の燃料インジェクタが接続されている。高圧燃料アキュムレータにおける圧力は、とくに、調圧弁(流出制御弁)を用いて調節される。高圧燃料アキュムレータから流出制御された燃料は、一般に、燃料タンクへと戻される。] [0004] 調圧弁の基本的な機能は、高圧燃料アキュムレータにおける圧力調整、つまりレールの圧力調整を種々様々な調整モードにおいて可能にすること、及び安全機能として圧力制限を保証することであり、これによって人間及び周囲に危険が及ぶことを阻止することができる。この際にまた、制御装置の故障又は電源供給もしくは電源電圧の故障が発生したような場合でも、高圧燃料アキュムレータにおける圧力制限としての安全機能を保証することが望まれている。] [0005] 従来技術においては、高圧燃料アキュムレータから燃料を流出制御するため、ひいては高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調節するためには、2つの異なった型式の調圧弁が公知である。両方の調圧弁型式は、無電流時に開放する型式か無電流時に閉鎖する型式かによって異なっている。] [0006] 無電流時開放式の調圧弁は、通常、乗用車において使用され、無電流時閉鎖式の調圧弁は商用車もしくは産業車において使用される。] [0007] 無電流時開放式の調圧弁は次のように構成されている。すなわちこの無電流時開放式の調圧弁は、マグネットコイルの作動制御によって操作されるので、高圧燃料アキュムレータからの燃料の流出制御によって、高圧燃料アキュムレータにおける圧力は、所望の値に調節されるようになっている。制御装置又は電源電圧における故障時に、調圧弁は開放されるので、高圧燃料アキュムレータからの燃料が流出制御される。これによって前記故障時にも、高圧燃料アキュムレータにおける圧力制限の安全機能は調圧弁によって保証されている。しかしながらこの構造には次のような欠点がある。すなわちこの公知の構造では、電圧低下時、例えば小動物による損傷のようなケーブル破損時に、レール圧はもはや形成することができず、内燃機関もしくはエンジンはもはや作動しなくなる。つまりこれによってエマージェンシ機能を実現することはできない。] [0008] コモンレール系のための無電流時閉鎖式の調圧弁は、無電流時開放式の調圧弁とはその作用形態が逆である。無電流時閉鎖式の調圧弁では、調圧弁は強いばねを介して、無電流状態において系圧(+許容誤差)に到るまで閉鎖されている。燃料を高圧燃料アキュムレータから流出制御可能にするための、圧力調整、つまり調圧弁の開放は、ばねの閉鎖力とは逆向きに作用する磁力を介して行われる。マグネットコイルへの給電によって、調圧弁の閉鎖力は減じられ、つまりばね力に抗した作用が生ぜしめられ、これによって高圧燃料アキュムレータにおける圧力、つまりレール圧を、所望のレベルに調整することができる。故障時、つまり制御装置又は電源電圧における故障時にも、これによってレール圧を引き続き形成することができ、エマージェンシ機能を保証することができる。] [0009] 圧力制限の安全機能は、無電流時閉鎖式の調圧弁ではばね力によって実現されるようになっている。この場合にはばね力は、高圧燃料アキュムレータにおける許容最大系圧に、場合によってはある程度の誤差を加えて、調節される。しかしながら実験及びシミュレーションでは、調節されるレール圧、もしくは高圧燃料アキュムレータにおける圧力は、無電流状態では貫流する流れに強く影響を受けることが判明している。系圧は、制御装置又は電源電圧における故障時に、貫流する流れに関連して、許容最大系圧を越えて上昇してしまう。これによって、コンポーネントが損傷するのみならず、人間及び周囲に危険の及ぶことがある。さらにまた、調圧弁の燃料戻し路における温度は、200℃を超える値にまで上昇してしまう。] [0010] 発明の利点 従来技術における欠点を排除すべく提案された本発明の構成では、内燃機関の高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁、特にコモンレール噴射系の高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁であって、調圧弁が高圧燃料アキュムレータと接続可能であり、かつ弁ピストンを有しており、該弁ピストンが、高圧燃料アキュムレータにおける圧力に抗して、ばねのばね力によって閉鎖位置に負荷されており、制御可能な第1の磁石装置が設けられていて、該第1の磁石装置の力が、前記ばね力に抗して弁ピストンに対して作用する形式のものにおいて、第2の磁石装置が設けられていて、該第2の磁石装置の力が、前記ばね力を助成する方向で作用するようにした。] [0011] 本発明のように、ばね力を助成する方向で作用する力を有する第2の磁石装置が設けられていると、ばね力の弱いばねを使用することが可能になる。そしてこれにより、制御装置又は電源電圧に故障が発生した場合に、高圧燃料アキュムレータにおける最大許容系圧が得られる前に、ばねの閉鎖力は、上昇するレール圧もしくは高圧燃料アキュムレータにおける上昇する圧力によって克服されることができる。その結果コンポーネントが損傷したり、人間及び周囲に危険の及ぶことが回避され、さらに、調圧弁の燃料戻し路における温度が過度に上昇することも回避される。] [0012] ばねを使用することによって、調圧弁において電圧供給されない場合にも、引き続きレール圧を形成することができ、ひいてはエマージェンシ機能を保証することができる。] [0013] 調圧弁もしくはその弁ピストンを閉鎖する1つの磁石装置の代わりに、互いに逆向きに作用する2つの磁石装置を、ばね力の弱いばねとの関連において使用することによって、従来公知の両方の型式の調圧弁における利点を互いに組み合わせることができ、しかもこの際に両型式の調圧弁における欠点を甘受する必要はない。] [0014] 機械式の開放圧(無電流状態)は有利には、系の平均的な圧力範囲にある。第1の磁石装置の力は、ばね力に抗して作用するので、調圧弁によって、0バールからばねの機械的な開放圧に到るまでの範囲におけるレール圧を調整することができる。] [0015] 第2の磁石装置の力はばね力を助成する。これによって、ばねの機械的な開放圧と最大系圧との間においてレール圧を有利に調整することができる。] [0016] 制御兼調整装置もしくは制御装置を用いた電流のインテリジェント制御によって、連続的な圧力上昇及び圧力降下を実現することができる。] [0017] 制御装置又は電源電圧に故障が発生したような場合でも、レール圧は運転範囲内に留まる。] [0018] 本発明の別の有利な構成では、磁石装置がマグネットコイルとして形成されている。] [0019] 本発明による解決策は、特に商用車もしくは産業車におけるコモンレール系のための圧力調整を、種々異なった調整モードにおける全調整範囲内で可能にする。同様に本発明による解決策は、一方では商用車のエマージェンシ機能を保証し、他方では最大系圧が許容範囲を超えて上昇することはない。] [0020] 次に図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。] 図面の簡単な説明 [0021] 内燃機関の燃料系を示す概略図である。 本発明による調圧弁を示す断面図である。] [0022] 実施の形態 図1には、内燃機関2に燃料を供給するために働く燃料系1が示されている。内燃機関2は、図1では一点鎖線で略示されているだけである。] 図1 [0023] 燃料系1は燃料タンク3を有しており、この燃料タンク3から、汎用の電気駆動式のフィードポンプ4が燃料を、調量ユニットとも呼ばれる調節装置5に搬送する。この調節装置5から燃料は、内燃機関2によって機械的に駆動される高圧燃料ポンプ6に搬送される。高圧燃料ポンプ6は燃料を、極めて高い圧力に圧縮して、「レール」とも呼ばれる高圧燃料アキュムレータ7に搬送する。この高圧燃料アキュムレータ7には複数のインジェクタ8が接続されており、これらのインジェクタ8は燃料を、内燃機関2の燃焼室(図示せず)内に噴射する。高圧燃料アキュムレータ7には本発明による調圧弁9が接続されており、この調圧弁9については以下において図2を参照しながら詳しく述べる。調圧弁9からは流出制御管路もしくは戻し管路10が燃料タンク3に通じている。] 図2 [0024] 燃料系1の運転は、制御兼調整装置(以下においては単に制御装置と呼ぶ)11によって制御もしくは調整される。この制御装置11には、高圧燃料アキュムレータ7における圧力を検出する圧力センサ12から信号が送られる。この圧力センサ12からの信号に関連して、制御装置11は特に調圧弁9を制御もしくは調整する。] [0025] 図2に示された調圧弁9は、内燃機関2の高圧燃料アキュムレータ7における圧力を調整するための高圧調整弁として形成されている。] 図2 [0026] 調圧弁9は特に、特に商用車もしくは産業車におけるコモンレール噴射系において使用するのに適している。] [0027] 調圧弁9は、高圧燃料アキュムレータ7からの燃料の流出制御を調整するために高圧燃料アキュムレータ7と接続される(図1も参照)。] 図1 [0028] 調圧弁9の基本構造は従来技術に基づいて公知であるので、以下において本発明にとって重要な特徴についてだけ詳しく述べる。] [0029] 調圧弁9は、弁孔14を備えた弁座13を有しており、この弁孔14を介して調圧弁9は、燃料の流出制御のために高圧燃料アキュムレータ7と接続されている。弁孔14の開口は、弁ハウジング16内に可動に支承された弁ピストン17によって、流出制御される燃料量を調整するために影響される(増大又は縮小される)。] [0030] 弁ピストン17は高圧燃料アキュムレータ7における圧力に抗して、ばね18のばね力によって閉鎖位置に向かって負荷されている。図示の実施形態ではばね18は圧縮ばねとして形成されている。] [0031] さらに、制御装置11によって制御可能な2つの磁石装置19,20が設けられている。第1の磁石装置19は、ばね力に抗して弁ピストンに対して作用する力を生ぜしめる。第2の磁石装置20は、ばね力を助成する力、つまり相応に弁ピストン17に対して作用する力を生ぜしめる。] [0032] ばね18のばね力は、高圧燃料アキュムレータ7における系圧が許容可能な系圧に達した場合に弁ピストン17に対して前記ばね力とは逆向きに作用する力よりも、小さいように設定されている。] [0033] 図示の実施形態では、この場合ばね18のばね力は、高圧燃料アキュムレータ7における平均的な圧力範囲において弁ピストン17に対して前記ばね力とは逆向きに作用する力に相当している。] [0034] さらに第1の磁石装置19によって、少なくともばね力に相当する力を生ぜしめることができるようになっている。さらにまた、第2の磁石装置20が生ぜしめることができる力とばね力との和は、高圧燃料アキュムレータ7における系圧が許容可能な系圧に達した場合に弁ピストン17に対して前記ばね力とは逆向きに作用する力に相当している。] [0035] 図示の実施形態では、高圧燃料アキュムレータ7における圧力を調整するため、もしくは高圧燃料アキュムレータ7からの燃料の流出制御を調整するために、両方の磁石装置19,20が制御装置11によって制御もしくは調整可能である。] [0036] 図2から分かるように、弁ピストン17は図示の実施形態では、可動子プレート17aを備えた可動子ピン17として形成されている。そして可動子プレート17aは第1の磁石装置19と第2の磁石装置20との間に(移動可能に)配置されている。] 図2 [0037] 両磁石装置19,20は図示の実施形態ではマグネットコイル19,20として形成されている。] [0038] 弁孔14を閉鎖するために、可動子ピン17の先端は球形先端17bとして形成されている。] [0039] 図2にはさらに、フィルタ21(流れ方向で見て弁孔14の上流側)、戻し開口22(これは流出制御管路もしくは戻し管路10に通じている)、フランジ付ねじ23、弁蓋24及びコネクタ25が示されているが、これらの部材の機能については自体公知であるので、説明は省く。] 図2 [0040] 本発明による解決策は、図示の燃料系及び、図示された調圧弁の実施形態に制限されるものではない。調圧弁は構造上、他の構造形式を有することも可能であり、つまりこの場合調圧弁の構造は、ばねによって生ぜしめられる閉鎖力が第1の磁石装置の力に抗して作用し、第2の磁石装置の力がばねの閉鎖力を助成するようになっていればよい。] [0041] さらにまた本発明による解決策は、商用車もしくは産業車における使用に制限されるものではなく、乗用車やその他の系、つまり調圧弁特に高圧調整弁が必要なその他の系においても使用することができる(例えば発電電動機、乗用車、海洋における使用、発電所における使用等)。]
权利要求:
請求項1 内燃機関の高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁、特にコモンレール噴射系の高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁であって、調圧弁が高圧燃料アキュムレータと接続可能であり、かつ弁ピストンを有しており、該弁ピストンが、高圧燃料アキュムレータにおける圧力に抗して、ばねのばね力によって閉鎖位置に負荷されており、制御可能な第1の磁石装置が設けられていて、該第1の磁石装置の力が、前記ばね力に抗して弁ピストンに対して作用する形式のものにおいて、第2の磁石装置(20)が設けられていて、該第2の磁石装置(20)の力が、前記ばね力を助成する方向で作用することを特徴とする、高圧燃料アキュムレータにおける圧力を調整するための調圧弁。 請求項2 前記ばね(18)のばね力は、高圧燃料アキュムレータ(7)における系圧が許容可能な系圧に達した場合に弁ピストン(17)に対して前記ばね力とは逆向きに作用する力よりも小さい、請求項1記載の調圧弁。 請求項3 前記ばね(18)のばね力は、高圧燃料アキュムレータ(7)における平均の圧力範囲において弁ピストン(17)に対して前記ばね力とは逆向きに作用する力に相当している、請求項2記載の調圧弁。 請求項4 第1の磁石装置(19)によって、少なくとも前記ばね力に相当する力が発生可能である、請求項1から3までのいずれか1項記載の調圧弁。 請求項5 第2の磁石装置(20)によって発生可能な力と前記ばね力とを足した力が、高圧燃料アキュムレータ(7)における系圧が許容可能な系圧に達した場合に弁ピストン(17)に対して前記ばね力とは逆向きに作用する力に相当している、請求項1から4までのいずれか1項記載の調圧弁。 請求項6 高圧燃料アキュムレータ(7)における圧力を調整するために、前記両方の磁石装置(19,20)が、制御兼調整装置(11)を用いて制御可能もしくは調整可能である、請求項1から5までのいずれか1項記載の調圧弁。 請求項7 弁ピストン(17)が、可動子プレート(17a)を備えた可動子ピンとして形成されていて、可動子プレート(17a)が第1の磁石装置(19)と第2の磁石装置(20)との間に配置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の調圧弁。 請求項8 前記両磁石装置(19,20)がマグネットコイルとして形成されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の調圧弁。 請求項9 前記ばね(18)が圧縮ばねである、請求項1から8までのいずれか1項記載の調圧弁。 請求項10 内燃機関の燃料系、特にコモンレール噴射系の燃料系であって、高圧燃料アキュムレータが設けられていて、該高圧燃料アキュムレータから燃料が燃料タンクに流出制御もしくは戻し制御可能である形式のものにおいて、高圧燃料アキュムレータ(7)からの燃料の流出制御もしくは戻し制御を調整するために、請求項1から9までのいずれか1項記載の調圧弁が使用されていることを特徴とする、内燃機関の燃料系。
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